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ざんねん!オシリスくん

こんにちは。

Twitterで

というツイートを見かけたので、


つい、血が騒いでしまったので、第2弾エジプト神のオシリスについて書きたいと思います。
(エジプト神をベースにしたモンスターのことなので、原典と違うことは気にしないでくださいませ)
(無駄に長いので、暇な人だけどうぞ)


『ざんねん!オシリスくん』

都内某所にある一戸建て住宅の二階に、彼はいる。

[オシリス 自室にて](アルバムより)

オシリスが小学五年の時に、父親の都合でエジプトから引っ越してきたゲブ一家。
父親のゲブはいわゆるエリートビジネスマンで、東京支社立ち上げのリーダーになるにあたり、家族全員で日本に越してきたのであった。

彼にとってエジプトからの転入生ということで無闇に注目され、しかも遠慮のない小学五年生に囲まれるということは、想像を絶する苦行だった。
最初はエジプトの話を片っ端から聞かれるだけで、問題はなかった。
しかし、クラスの人気者になった彼のことを面白く思わない子が現れるのに、そう時間はかかならかった。

「よう、お尻っす!お前のとーちゃんゲップなんだってな~、教室で屁こくなよ~」
やら、
「お前んちのかーちゃん美人だけど、名前がヌトって!ウケるわ!」
などと、屈辱的な事を言われるうちに、オシリスが引きこもるようになっていった。
特に、家族に対する(しかも名前の)中傷は彼の心を深く傷付けていた。

あ、申し遅れました。
私はエジプトでの幼馴染みの

トトと申します。

オシリスが引きこもってから、三年が経ちました。
その頃には家族の誰もが引きこもりについては諦めていたので、誰も彼の変化には気付いていませんでした。


通信制の中学校でとっくに義務教育を終えていた彼は、日がな一日インターネットの世界にいましたが、そこで出会った『中二病』という言葉に心を奪われました。
日本では中二病というものが流行っており、中二病はモテるという文献も山ほどあるというのです。
それらの本には、オシリスと同じように引きこもった末に中二病にかかることで仲間や恋人を手に入れる主人公達の姿がありました。

「これだ、これしかない...」

日本に来て早々に引きこもった彼は、自分の好きな情報だけ集めて生きているのでそう思い込んでしまったのも無理はありません。

「中二病といえば、包帯...
うちにはミイラ作りに使う包帯がたくさんあるし、エジプトから持ってきた服は日本で目立つに違いない...
ふふふふふふ、僕だっていつまでも弱いままじゃないんだ!」
「うわっ!オシリス兄が部屋から出てる!
てか、すごい服だね」


オシリスが部屋から出ると、ちょうど学校から帰ってきた下の妹のネフティスと顔を合わせました。
「こ、これ良いだろ?ちょっとコンビニ行ってくるよ」
家族とはいえ話すのは久し振りだったため、少しどもりながら自慢気に言います。
「...良いんじゃない?
ただ、外に出るなら母さんに顔を見せるんだよ?」
「分かった」

「母さん、ちょっとぼく...いや、俺コンビニに行ってくるよ」

「~~♪~~~~♪」

掃除機をかけていて気付かないヌトに声をかけるのは諦め、オシリスがあの格好で玄関のノブに手をかけようとしたとき、玄関ドアが勢いよく外側に開きました。
「おわっ」
「っと、なんだよ兄貴かよ!」

弟のセトも学校から帰ってきたようです。

「なんだよ、そのカッコ!
杖は置いていけよな、捕まるぜ?」
なんで、この一家はオシリスの服装に誰も突っ込みをいれないのでしょうね。
「コンビニに行くだけだから、確かに杖はいらないな。
行ってきます」
「久し振りなんだから、気を付けろよ~」

いよいよ、オシリスは家の外へ出ます。
ただ、立て続けに兄弟と話したことで感覚が現実に近付いたのか、玄関ドアを開けるのに手が伸びません。

「あら、オシリス?出掛けるの?」
「あ、母さん」
玄関で固まっている彼にヌトが声をかけました。セトと話している間に、掃除は終わっていたようです。
「うん、ちょっとコンビニまで行こうかなって」
「それなら、コレをポストに入れてきてちょうだい。
確か、あそこのポプラに行く途中にあったと思うから!」
「分かった、行ってきます」
(ありがとう、母さん!)
用事を頼まれたことで、出掛ける理由ができたことが彼の背中を押します。

「よし」
無事に投函したオシリスは家から徒歩7分のコンビニへと向かっています。
ちょうど学生の帰宅時間と重なっていたため、思っていたよりも人とすれ違いますが、オシリスは勇気を振り絞って真っ直ぐ前を向いて進みます。
実際、多くの人が彼の服装にチラチラと視線を向けていましたが、一目で外国人と分かる顔を見ると、どこか納得したような微笑みを浮かべます。
日本人ほど『外国人』に敏感な民族もなかなかありませんからね。

「いらっしゃ....

...............いませ」

「.....なにしてるの?」
「手伝いだけど」
上の妹のイシスがコンビニの制服に身を包んで商品の補充をしていました。
「バイト?」
「手伝い!」
「まだ中学生なの...」
「だから、手伝いだから!友達の家の手伝いだから!」
「ああ、そうなの。
それより、このファッションどう?中二病っぽい?」
「いや、今仕事...じゃくて、お手伝い中だから!買い物済ませて帰ってくれない?」
「.................」
「このこと母さんに言ったら、殺すからね」
「はい」

「ただいま、メジェ君」
コンビニで新発売と書かれていた炭酸飲料を買って帰ってきたオシリスは、複雑な気持ちで長年一緒に暮らしているメジェドラくんに帰宅を告げる。
「....」
ぬいぐるみのメジェドラくんは、なにも言ってくれないが、その目力はいつも何かを伝えようとしている気がする。
「そうだね、誉められなかったけど、誰にもからかわれたりしなかったし、まだまだこれからだよね」
物言わぬメジェドラくんに頷くと彼はパソコンに向かい、検索エンジンにこう入力した
[東京 パワースポット 異世界]

オシリスくんの(自称)中二病はまだまだ始まったばかり。
彼が早いこと社会に出られることを、友人として願いましょう。

―――――――――――――――――――――――

うーん。
まぁ、個人ブログだから仕方ない。
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非公開コメント

こんにちは、こちらでは始めまして!
早速オシリスくんのお話upされていてビックリしましたΣ(・ω・ノ)ノ
中二病と言えば包帯…確かにwww
いやでも引きこもりから脱出する第一歩が踏み出せて良かったねオシリスくん٩( 'ω' )و
いつか中二病前回の服装の恥ずかしさに気付いて自己嫌悪に陥る時がくるのかな…(*゚ー゚)www

No title

初コメです!オシリスの中二への
過程、小説のように楽しみました。
また同じようなシリーズ読みたい
です。文才羨ましい。。

Re: ふふふさん

コメントありがとうございます!
あのやりとりをしてから、むくむくと書きたい気持ちが膨らみまして、ばばっと書いちゃいました~。
長くなる予感しかしないので、すうかいに分けて書いてみますので、よろしくお願いします!

Re: ラスカルさん

ありがとうございます!
文才だなんて、...ありがとうございます!
どうしてもこういうのは書きたくなってしまうので、よろしくお願いします!
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